建具に既製品を使わないのはできることの幅が広がるからなんです

6/9(日)に開催する名古屋市緑区のマンションリノベーションの完成見学会。告知から1週間も経過していないのですが、すでに6組!(チョットビツクリシテマス)の方が見学予定とありがたい状態です。

混雑回避のために6つの時間帯でそれぞれ3組様くらいを目安に受付していますので、希望の時間帯が埋まってしまった場合はご容赦くださいませ。お早めにお申し込みくださいね~。

さてさて、マンションリフォームでもリノベーションでも、目に見える部分で大きな割合を占めるのが建具。なので見た目の影響も非常に大きいのですが、住まいの暮らしやすさも左右するのでプランの中で占める重要度が非常に高い部分です。

一般的な家の場合、建具は写真のような感じだと思います。これは建材メーカーさんが製作しているもの(既製品、といってます)で、通常は建具の枠材とセットになっています。

色も豊富でコストも安く、拭き掃除もカンタンな建材メーカーによる建具は、多くの家づくりで一般的に採用されています。

工場生産品だから安いし、現場では組み立てて取り付けるだけなので取付費も抑えることができる。その上色や風合いもいろいろあるので、お客さんの好みで選べる、といいことづくめですね。でも私たちのリノベーションでは基本的に使っていません。

なぜかというと、プランの作り方に制約が出てしまうからなんです。基本的に既製品の建具はよく使うサイズの建具が決まっているので、センチ単位で細かくプランを設定する私たちのようなリノベーションには不向きなんですね。

まあ、特注対応もできるのでできなくはないのですが、コストが上がってしまうのでメリットが少し減ります。

また私たちのプランでは、壁の中に建具を引き込む方法にしたり、アウトセット型にしたり、壁の厚みが薄いうえにずらしたりしますから、既製品の引戸を採用することが非常に難しいんですね。仮に何とか使ったとしても、見せ方がなんだかすっきりしない感じになってしまうし・・・。

それこそ詳細図で説明するとよくわかるのですが、まあ、大多数の人にはあまり楽しい話でもないので省略(メンドクサガリ)。

さらに言えばマンションの場合、天井から梁というコンクリートの出っ張りがあるのですが、この梁と建具が絡むことが多く、それこそ既製品ではうまく対応しきれません。

マンションは戸建てと比べると決して広いわけではないですし、柱や梁の出っ張りもあったりして制約が多い・・・。そういう「特性」を踏まえてプランを考える際には、建具の計画の仕方に既製品による制約まで加わってしまっては暮らしやすい住まいをつくることがかなり難しくなってしまいます。

そういう意味で私たちのリノベーションでは、建具の計画は現場に合わせて、サイズや細かな「納まり」を考えて「木」でつくっています。

これにより、既製品と比べればかなり自由な建具の計画ができますし、何より暮らしやすい住まいにしやすくなります。

個人的には見た目としても、木がもつ風合いの方が理屈抜きで心地のいい雰囲気をもたらしてくれるのも大事な部分だなぁ、と思ってます。

たぶん、思っている以上に建具が住まいに与える影響って大きくて、同じ間取りや内装でも、建具が違うだけで随分と印象が変わりますから、ほんと、しっかりと計画しておきたい部分ですね。

例えば玄関部分は寒いので引込戸をよく設けます。今は開いている状態。

閉じるとこんな感じです。これを既製品で行おうとするとなかなか難しい面があります。なおこれがあるのとないのとでは寒さに大きな違いが出ます。

ちなみに古い住まいの中身をスケルトンにしてすべてをやり替えるマンションリノベーションですから、完成したら中身は「新築」なわけです。でも私たちの場合、完成した時に、なぜだか「新築感」みたいなものがない。

以前、引っ越ししたばかりのオーナーさんからは「なんだか随分前から暮らしている感じがします(笑)」という感想をいただいたこともあります。

それくらい落ちつくというか、心地よい空間になるんですよね。そう感じるのは、建具を木で作っていることも影響していると感じますね。まあ、あまりにやりすぎるとコストも膨らんでいくのでさじ加減が悩ましいところなんですが(苦笑)、同時に楽しい部分でもあり・・・。

ということで、そんな心地の良いしっくり感があるためか、見学会では総じて、皆さんの滞在時間が長くなります(笑)。そういうこともあって、見学会では多少重なっても大丈夫なように時間帯を区切ったり、見学人数をある程度抑えたりしているのでした!

今回はぜひ、そんな木の建具による風合いの良さや建具の工夫などを見て、その魅力も堪能してほしいなぁ、と思います!!