会社名の由来と小さな暮らし

N.styleの”N”にはnature(自然)、next(次の)、new(新しい)、normal (標準の)、novelty(斬新な)という5つの意味を込めました。

自然素材を活かした気持ちのいい住まい、これまで普通とされた住まいの在り方を変え、次世代の新しい標準となる住まいを、奇抜ではなく、斬新な考え方で、という意味です。

大風呂敷を広げすぎかもしれませんが、大真面目に、そういう住まいづくりを目指しています。

私たちが提案している住まいのあり方はたぶん、今までの一般的なアプローチとはちょっと違っていて、できるだけ「小さな家」を提案したいと思っています。

でもたんに小さくすればいい、ということではなくて、「身の丈に合ったちょうどいい小さな暮らしができること」を大事にしたいと思っています。

中古マンションリノベーションはまさにそんな「小さな暮らし」ができる住まいだと思います。

贅沢をするのでも、かといってとにかく安くするのでもなく、質のいいモノをちょうどいいサイズでつくると「豊かな暮らし」につながると思うんですね。

私たちの仕事は「住まいをつくること」ではあるんですが、「豊かな暮らし」ができることにつながらないと意味がないと思っています。

そんな「豊かな暮らし」ができる、快適で心地よい住まいをつくるためには設計も施工も少々手がかかりますが、それを実現できるのが私たちN.style建築工房だと確信しています。

設計事務所として

私たちの会社は、住まいを設計する「設計事務所」の機能と設計した住まいを施工する「建設会社」の機能の二つが一緒になっています。もう少し馴染みのある言い方だと「街の工務店」といった方がわかりやすいかもしれません。

ただ工務店、と聞くと設計部分があまり重んじられていないような、設計事務所の設計と比べて質は落ちる、というようなイメージが一部にはあるみたいです。では私たちの設計業務はいわゆる設計事務所の設計内容と比べて大きく質が劣るのか?というと、決してそんなことはありません。

設計事務所には素晴らしい設計をする方はたくさんいらっしゃいますし、有名な方もたくさんいらっしゃいます。でも設計って有名だから優れているとか、設計だけしてるから質が高いとか、そんな風に評価できるものではないと思います。

建て主さんの様々な条件や要望をまずは受け止めて、そのうえで何を一番大切にして計画をするのかを決め、優先順位を考え、コストや性能のバランスを整え、限られた条件の中で、建て主さんにとって価値ある提案ができることが大事なのではないかと思うのです。

そういう意味で、私たちは設計事務所さんと同質の設計業務をしていると自負をしています。とはいえ、実際にそういう「質」を感じるのは、設計図面を見る過程や説明する過程でしか見えてこないものです。具体的には、住まいの計画が楽しいな、わくわくするな、なるほど~、というように、住まいへの期待を感じられるかどうかだと思います。

ホームページでは公開していませんが、これまでに設計してきたプラン例、施工写真がいろいろとありますから、事務所にてそれらを見ることで、設計スタンスを感じて頂けるのではないかと思います。

工務店として

もう一つの、施工を行う機能として、「街の工務店」という言い方をさせていただきました。設計事務所の機能だけではなくて施工体制を持ったのは、現場とより密接に遠慮のない検討ができることがとても重要だと考えたからです。

「設計的には問題はないけれど、非常に手間がかかってコスト増になる」「工程も考えて設計計画をすることで、コストダウンの経験知を増やせる」「職人さんからの遠慮のない意見交換の関係で、現場作業の様々な改善がしやすい」など、現場と強くつながる関係を通じて、作業への緊張感もでてきますし、何よりもモノづくりを共に行う中での喜びややりがいを互いに共有できることは、金銭的なものにとどまらない大きな価値だと思うのです。だから実際に住まいをつくる施工という体制を手放したくないのです。

「建築工房」としての誇り

「工房」の正確な定義はわかりませんが、職人がモノづくりの設計から実際につくることに関わるすべてに、プライド、技術、知識、そして何よりも完成したモノへの愛着や誇りをもって仕事に取り組む組織というイメージがあります。

そういう姿勢で家づくりに取り組むんだ!という気概と誇りを込めて、社名をナントカ建設とか、ナントカ工務店、という名前ではなくて、「建築工房」という名称にしました。家は普通の「モノ」とは違う特殊な性質を持った「モノ」です。だからこそ、私たちはそこに「職人」としての誇りを込めて、自分たちがいいと感じる住まいづくりをしたいと思っています。