平屋に住みたい方におすすめの「都市型の平屋」=木のマンションリノベーション

理想の住まいと言えば平屋だよなぁ、と思います。マンションリノベーションの住まいを提供しているのに理想が平屋ってどういうこと?と思われるかもしれませんが、まぁ、あくまでも理想であって現実的には平屋を建てるのはなかなか厳しくて、建築費がかなり割高になるんですね。

誤解されている方も多いのですが、2階建てよりも平屋の方が高いのです。

例えば30坪の平屋と1、2階15坪ずつの総2階で30坪の家とを比べると基礎と屋根の面積が単純にいうと2倍になるのでその分高くなるのです(厳密には安くなる部分もあったり、細かい所での違いがいろいろあるのですが)。

また天井と床部分は断熱施工も伴うので、同様に断熱コストもだいたい倍になります。ただ、このコストは断熱性能によってもかかる費用にもずいぶんと差があります。

今の一般的な家って基本的な断熱性能がとても低いんです。現在定められている省エネ基準(H28年基準)は、そもそも20年ほど前に定められた次世代省エネ基準がベースとなってます。

この基準が高い水準であればいいのですが、正直、しょぼい・・・。世界的に見ても日本の家の断熱性能って低いんですね。

しかも!

この省エネ基準はたんなる目安であって義務付けされてません。本来なら義務付けの有無など関係なく高い性能の家をつくるべきなのですが、目先のコストカットを重視する家づくりが多いためか、今の新築の約50%の家がこの低い性能ですら満たしていません・・・。

この基準よりももう少し性能がよい誘導基準を満たしている家になると約30%程度。そして残念なことに誘導基準程度の性能でもまだ弱いのですね・・・。

で、そんな低い性能の平屋であれば断熱コストもそれほど高くはないですが、やはりちゃんとした性能(HEAT20のG1かG2程度以上)の家だとそれなりにコストがかかります。

正しく設計され、正しく施工された高断熱な住まいでは家の中の温度差も小さく、非常に快適に暮らすことができますが、体感したことがないと目に見えにくい部分にコストを掛けようとはなかなか思わないかもしれません・・・。

いずれにしても平屋の建設コストは、同じ床面積の2階建てよりもかなり割高になるのは間違いないところです。

そしてもう一つネックとなるのがある程度広い土地が必要になるということです。細かな検討内容は省きますが、結論から言えば50坪以上の土地がないと快適な計画ができないと思います。

これだけの面積がある土地を購入し、さらに割高な平屋を建てるとなるとオソロシイ費用になります。土地価格がかなり安い地域であれば別ですが、たいていの場合、みなさん、住みたい地域の希望がいろいろとあるので、土地の安い地域で暮らす、という選択をする方は少ないでしょうし・・・。

ただし!

そんな費用を掛けなくても手に入れられる「平屋」があります。そう、それが中古マンションリノベーションという家づくりなわけです(ようやく本題!)。

中古マンションの購入費は土地と比べてかなり抑えられますし、リノベーション費用も平屋を建てる費用よりかなり低く抑えることができます。費用を抑えるには、通常は性能や仕様を落とすことになるんですが、マンションリノベーションだと快適に暮らせる性能を確保しやすい。

もちろん、快適に暮らすためにはマンションの断熱性能を高めたり、温度差が生じにくいプラン上の工夫も必要で、リノベーションをする=快適ということではないのでその中身が重要です。

詳しく知りたい方はガイドブックを送付してますのでよかったらお求めくださいね~(文末に請求フォームつけておきます)。

マンションリノベーションの「基本」がわかるガイドブックです!イメージ写真やカタログ的な資料ではなくて超実践的な中身となっています。読むのにちょっと時間がかかるかも。

ちなみにマンションの一般的な床面積って60~80㎡くらいです。坪換算するとだいたい18~24坪となります。これくらいの大きさってちょうど平屋と同じような感覚になるんですね。平屋や小さめの2階建ての設計の経験から考えると、うまく計画すれば4人家族でも十分暮らせるな、というボリューム感です。

実際、70㎡で4人家族対応のマンションリノベーションを計画したことがあります。計画してあらためて思ったのですが、これ、木造住宅で同じような計画をしようとすると、なかなか難しい。

木造の場合、一般的には部屋を一つ設けようとすると4.5畳、6畳、8畳というように「基本の大きさ」で計画する必要があります。これは基本的に910mm角のマス目をベースにして考えるからで、経済的でバランスの良い構造を計画することができる面もあるのですが、面積を2㎡減らすとか、部屋の大きさを例えば5.3畳位にする、というような計画がしにくい面もあります。

マンションって配管位置の制約はありますが、木造のような制約をほぼ考えなくてもいいので部屋の大きさはかなり自由に計画できます。空間を無駄なく使うという点においては一般的な木造住宅よりも計画がしやすいのです。

解体後のマンション。構造的な制約がないので空間をかなり効率よく使えます。

今回、「平屋とマンション」の比較ではなくて、「平屋とマンションリノベーション」の比較としたのは通常のマンションだと暮らしにくいからなんですね。新築の一般的なマンションのプランをみると、収納は少ないし、使い方をあまり考えていないキッチンは使いにくかったりと決して暮らしやすい住まいではない・・・。

そんなプランのイメージがあると、戸建の平屋のように快適なプランになるわけがない、と思う方もいるかもしれません。でもリノベーションなら、新築マンションとは比べ物にならないほど快適で暮らしやすい住まいへと変えることが可能です。ここがリノベーションの一番大きな魅力だなぁと思います。

平屋が好きな方は多いのですが、たいていの場合はコスト面や土地の問題で実現できなかったりします。マンションリノベーションは、そんな「平屋がいいなぁ・・・」と憧れている人向けの、都市型の平屋だと言えますね。

ガイドブックにはタイプの違うビフォーアフター事例が掲載してあるので興味のある方はお気軽にお問い合わせください!

なお、どうしても戸建の平屋がいい!という場合でも、質の高い、快適で暮らしやすい平屋も建てることができますのでよかったらご相談くださいね!!