床の耐久性に難が・・・

中古マンションの床は、裏にクッション材が張り付けてあるもの(防音直貼りフローリングなどといいます)を直接コンクリート床に張り付けていることが多いです(下写真参照)。

歩くとふにゃふにゃと柔らかい感触がしますからすぐにわかりますね。合板部分が薄く、写真のように裏側にスリットが入っているために、柔らかくなり、これにより音を吸収する効果が高まるわけです。

ただ、常に床が「しなる」感じになるため、これがずっと繰り返されることで、合板部分は傷みやすくなるんですね。

防音フローリングの断面部分。細くスリットが入っていることが分かります

私たちがリノベーションをする前の住まいをチェックする時でも、リフォームなどで手を入れていない場合、床はかなり傷んでいるケースが多いです。

やはり耐久性があまりよくない感じです(実際に中古マンションの状況を見てきた経験的なお話です)。

そのようなことを踏まえると、もしリノベーションの際に同じように直貼り防音フローリングを選択すると、10~15年後くらいには床の貼り替え、又は部分補修が必要となることは承知をしておいた方がよいでしょう。

仮に床の貼り替えをするとしても、暮らしながらではかなりのストレスですし、部分補修は見た目にもきれいにはなりにくい。

もちろん使用状況や家族数にもよってはそれほど傷まない場合もあるでしょうが、早いと10~15年くらいで、よく歩く場所などは表面の傷みが激しくなってくる場合もあることは理解しておいた方が良いです。

また防音性能は一応、所定の性能を持っていることにはなっているのですが、実は子供がドタバタと走り回るような重量衝撃音に対してはほぼ効果がないということもわかっています。

カタログ値と実際に現場施工された状況とでは施工精度によって差もあり、下階への遮音性能が大丈夫なのかどうか?正直なところ、非常に不安です・・・。

床材の選定にはコスト面だけではなく、耐久性がある素材を選ぶことが重要だと私たちは思います。

以上のことから、私たちは床施工の下地工事には「乾式二重床工法」を採用しています(これにはもう一つ別の理由もありますが)。

そして床の素材には杉などの「本物の木」を使うようにしています。合板のような傷み方をしないので長く使えるからです。

やり方はいろいろとあると思いますが、「床工事」はリノベーションをする会社の「暮らしに対しての考え方が一番見えてくる部分」だと思います。