自然素材の良さは「性能」ではないと思ってます
今は自然素材を使った住まいはずいぶん認知されてきていて、戸建て住宅では結構増えています。それでも比率でいったら合板床にビニルクロスの家の方が多いでしょうね。ましてやマンションで自然素材を使った住まいは相当少ないと思われます。
少ない理由としては、
・コストがかかる
・一般的な建材と違って割れ、ヒビ、隙間、が生じたりしてクレームになりやすい
・素材によって表面の風合いが違う
・仕上げ方にムラが出やすい
といった「扱いにくさ」があるからだと思います。ただここで挙げた「欠点」は施工の技術や方法によってある程度は改善できますし、そもそもの性質をちゃんと理解していれば問題と感じるレベルではないものもあります。
事前にそういった素材の性質をちゃんと理解しておけば大丈夫なことがほとんどだったりしますから業界側の人間がもっとちゃんと説明すべきではないか?と思いますね。
ちょっと話がずれてしまいました(本当に、よく脱線しますね・・・汗)。本題に入ります。
そういう素材にはいろいろな「効果」「効能」がうたわれていたりします。温泉か!と突っ込みたくなりますが(笑)、まあ、たしかにそういう性質はあります。
例えば漆喰壁などの自然の素材を使った塗り壁であれば
・ガスバーナーであぶっても有毒ガスを出さない(火災時に安心)
・カビが生えにくい
・調湿作用がある
・消臭作用がある
・マイナスイオンがでる
というようなことが説明されていたりするんですね。まあ、確かに自然素材系のものは大なり小なりそういう性質を持っています。
ただ、そういう性質を過大評価するあまり、信仰に近いくらい完全な自然素材でなければだめだ!という方もいらっしゃったりします。もちろん性能、性質は大事なポイントだと思いますが、それが過ぎるとちょっと窮屈な感じがするんですよねぇ・・・。
私たちのマンションリノベーションでは自然素材をたくさん使っています。基本的に触れるところ、目につく所はほとんど自然の素材です。
でも使っているのは上記のような性質を持っているからではなくて、ただ単純に、気持ちが良いし、見た目にも本当に、落ち着くからなんです。実際完成したばかりのマンションでは完成写真を撮影するんですけど、撮影以外にぼーっと空間を体感する時間が結構長い(笑)。
何軒つくってもそれぞれに違いもありますし、それに「新築らしさ」がなくて、何年も暮らしているかのような「ホッとする感」がとても強くなるんですね。だから自然とぼーっと体感したくなるんです。決してさぼってるわけでは・・・。
これを体感してしまうとですね、合板とクロスの家はつくれなくなります(苦笑)。このホッとする感を得られることが自然素材の一番の良さではなかろうか?
自然素材って全く同じものがないですし、塗り壁なんかは人の手仕事で仕上げるので微妙な「ムラ」が出ます。同じ白い壁でもビニルクロスの壁と塗り壁では写真ではその違いは大きくは感じにくいですが、体感すると絶対にわかるんですね。
ちなみにこの「わかる」というのは言葉で「この壁は塗り壁だからいい感じですね」と言う人はたぶんいません。
塗り壁のことを知らなくても無意識のレベルで「なんか”違う感じ”がするんだけどなんだろか?」という具合に普通の家の空間とは違った感じを受けると思うんです。
で、それは嫌なものではなくて、なんだか心地いいもののはず。だってオーナーさんが「友達が来ると長居する」っておっしゃってますからね。ん?それはある意味困った家と言えるかも(苦笑)!?
均質で一様でない、同じでないというものに居心地の良さを感じるのが人間なのかな、なんて思います。不思議ですけど。
ということで、私たちは性能がいいから自然の素材を選ぶというよりも、居心地の良い空間にしたいから自然の素材を使ってます。この心地よさをもっと多くの方に知ってもらいたいですね~。
以上本題おわり。以下おまけ(実はこちらが本題?)
ということで、自然素材の心地よさを体感できるオーナー様の住まい見学会がいよいよ今週6/23(土)に開催されます。現在5組の方が参加予定。
興味のある方はお早めにどうぞ ⇒ 6/23(土)開催「マンションリノベーションから1年経過した住まいの見学会」
10:00~と11:00~の2部制にしてます。70㎡の住まいですから、一度に大勢来るとさすがに窮屈ですので・・・。10:00~はあと2組、11:00~はあと1組の受付が可能です!先着順で締め切りますので定員の際はご容赦くださいね~。
私たちのマンションリノベーションの魅力は体感することで一番強く感じることができます!この機会に是非お越しください!
え~、ちなみにしつこい営業は一切しておりません。だって嫌がられたら自分自身がガックリするんで・・・。
参考までにリノベーション相談室の「しつこい営業をされるのが嫌なんですが・・・」を参照ください。