マンションリノベーションの費用はどれくらいなのでしょう?

マンションリノベーションの工事費用は物件の特徴や工事内容によっても違ってきます。例えば中間階の場合と角部屋や最上階にある場合です。

マンションの断熱性能はあまり高くないので私たちの場合は断熱補強工事をすることが多いのですが、角部屋や最上階などは断熱する施工面積が中間階に比べると増えるのでその分、コストが上がります。

またアルミサッシは結露するなど、暑さ寒さに対しての基本的な性能が貧弱なので内窓の設置もするのですが、数が多いと、その分工事金額は増えます。

また仕上げの仕様が壁紙なのか、塗装なのか、塗り壁なのか、によっても差が出ますし、建具の数の大小、造作家具の有無などによっても工事費に差が出てきます。

このように面積が同じであっても、物件の状況や仕様によって大きく工事費が変わってくるので、単純に工事費がいくら、とは言いにくい面があります。

とはいえ全くわからないでは困ってしまいますよね。私たちの場合、15~20万円/㎡とお伝えしています。70㎡であれば1050~1400万円ということです。

この金額が、相場的に高いのか安いのか?参考までに下記の「マンションリノベーションの費用別の事例件数」を見てください(LIFULL HOME’S リノベーションさんのサイトを元に作成)。縦軸は件数、横軸は工事費です。

施工会社によって工事の内容と仕様には当然幅があると思いますが、まずは500万円以下の工事の場合、模様替えや設備の交換といった一般的なリフォーム工事の内容だと思います。

500~700万円は部分的に壁を撤去したりして、少しだけ間取りを変えるような工事と思います。ここまでがいわゆる「リフォーム工事」というレベルの内容で、割合としては全体の約40%くらいです。

700万円以上からがいわゆるリノベーションという内容になると思われます。700~1000万円の割合は約40%、1000~1500万円の割合は約15%ほどになります。1500万円以上は床面積が大きい、工事内容が特殊など、イレギュラーなケースでしょう。

以上を踏まえると、私たちが提案するリノベーションは比較的高めの部類だと思います。

ちなみに、工事の内容としては

・室内は全て撤去してスケルトンにする
・給排水管は全てやり変える
・床は乾式二重床工法で下地をつくる
・外壁の壁は新しく断熱補強工事をする
・既存サッシの内側に樹脂サッシを設置する
・断熱ブラインドを設置する
・キッチン、洗面は造作にて製作する
・床は30mm厚。杉の赤勝ち幅広板を使う
・壁は自然素材の塗り壁又は自然塗料
・窓枠、建具枠は米栂材
・建具は現場に合わせて全て製作

 

・・・などといったところです。ただこういう仕様を羅列してもなかなかピンとこないかもしれませんね。

上記を標準工事として提案しているのは、やはりマンション暮らしをする上での不便さ、不快感を解決したいからです。

とくにマンションリノベーションの場合は隣戸への音の対策や、素材の耐久性、暑さ寒さへの対策という点に対しての配慮が非常に少ないように思います。

見た目も大事なのですが、暮らし方、住まいの利用の仕方を時の経過も踏まえて考慮したプランであることと、目に見えない部分への配慮(防音と暑さ寒さ)ができていることが、リノベーションでは本当に、大事なことだと思うのです。

工事費を正しく評価することは一般の方には難しいことだとは思いますが、せめて工事の中身がどういう内容となっていて、その工事が住まいに何をもたらしているのか?については、しっかりと理解をすることが大事だと思います。

 

<補足>
予算に大きくかかわってくるのが物件の床面積です。小さければ物件購入費も、工事費も抑えることができますね。では床面積はどれだけ必要なのでしょうか?

これを正しく把握するのはなかなか難しいと思います。なので施工事例を見てもらいながら、成り立つのかどうかの確認をすることもあります。

床面積が小さめの物件でもうまく計画できれば、心地よく暮らせる住まいになります。工事費も抑えられるので予算的に無理だと思っていたけれど、成り立つ可能性もでてきます。

ざっくばらんに相談してもらい、予算の中でどんな方向性のことが可能なのかを一緒に考えていくようにしています。