「失敗しない家づくり」を読めば失敗しない?2

前回、家づくりってコミュニケーションが大事、とお伝えしました。当たり前だろ、そんなこと、と突っ込まれそうですが、意外とできてないんじゃないかな、と思うわけです(詳しくは前回のブログ参照してくださいね)。

でもコミュニケーションが取れていればなんでもOKではなく、その前に「価値観の共有」または「価値観への共感」ができていることが大前提です。コミュニケーションってある意味、「技術」でもあるので、たとえ価値観が違っていても、円滑なやり取り自体はできてしまいます。

ただ、互いの価値観が、完全に一致までしなくてもいいのですが、ある程度の方向性というか、価値観に共感できないと、いくらコミュニケーションがうまくいってもいい結果を得るのは難しいでしょう。

価値観が合わないと、一方がどれだけこれがいい、と伝えても、ちゃんと理解が得られませんから、うまく進めていくことができません。となるとコミュニケーションの要でもある「互いに引き出しあう」という効果が得られなくなります。

ここで私がいう価値観というのは、何を大事にしていくのか、どんな方向性を出すのか、ということです。

どういうことか?

家づくりはお金の条件はもちろんですが、それ以外にも様々な条件や価値観、好みや感情、時には家族や親族との関係といった実にいろんな要素が関連してきます。すると、おそらく100%希望通りに住まいをつくるコトができないはずです。

でもそういったいろんな条件、要素を把握し、その枠の中で提案する計画が建て主さんにとって新たな価値を提供しているものであったり、共感できることであれば、希望通りにできないことに対しても、結果として「すごく納得できる住まいの計画」をそこに見出すことができると思うんです。

基本的にみなさん予算が限られていますし、建てる条件だって理想通りにはなかなかいかないことの方が多いのが現実です。予算があって、理想の条件で建築できるのであれば、いろいろとやれることは広がりますが、「ないもの」にとらわれるよりも「今あるもの」の中で、いかに工夫して快適に、心地よく暮らすか?そういうスタンスで設計者は自分のすべてを総動員して、建て主さんにとって、自分が良いと思うこと、大事にしたいこと、を住まいに込めて計画することが、大事ではないかと思います。

今回、価値観が大事、と思いながらブログを書いていましたが、悲観的に考えるよりも楽観的に考える方が結果としてうまくもいくし、満足度も高くなるとあらためて思いました。そうなるような計画を提案できるよう、もっとがんばろうと思います!

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