床面積約88㎡の4LDK物件のリノベーションです。3方が外部に面しているため、明るく眺望もよいです。ただ、ダイニング部分の家具配置が使いにくかったり、外部に面している割には通風性もあまりよくなかったりとオーナーさんの今の暮らし方や状況とは合っていません。

そこで今回のリノベーションにより、ゆったりとしたLDK空間としつつ、動線も複数設けました。88㎡と大きい割にはあまり開放感もなかったので、より開放感が出るようにも配慮しました。

まずはじめに出迎えてくれる黒いタイルと杉板で囲われた玄関が、この住まいの木の家感を強く感じさせてくれます。LD空間は3m×8mとかなり広いのですが、そこにキッチンスペースも開放的につながっているので、実面積以上に広々としています。広すぎるとかえって落ち着かない感じになることもありますが、天井の杉板がぐっと引き締めてくれてとても落ち着きますね。

また、バルコニーにある植物への水やりに便利なスロップシンクを設置しました。LDに近い場所になってしまうので、雰囲気を損ねないように飾り格子で柔らかく目隠し。利便性は良いままに、見た目にもアクセントとなっています。

マンションは意外と壁が多く、視線が横へと抜けませんが、LDKのつながりがよい、スペース自体が大きくなった、視線が抜ける、動線が増えた、といった「視界と動きを横に広げるリノベーション」をすることで、横方向の開放感が非常に高くなります。

実は以前よりも天井高さが低くなっているのですが、それを全く感じさせません(これはオーナーさんも同意見)。住まいの雰囲気と暮らしの質が格段に上がったちょっと贅沢なリノベーション事例ですね。