物件:豊明市前後町N様
概要:70㎡・4人暮らし
工事:2017年7月竣工(築年月1995年2月)

ダイニングスペース。壁面に多目的カウンター。椅子の向きを変えて使う。

ダイニングからキッチンの様子。キッチン奥には洗面スペース、脱衣室がある。

LDK全景。木の家感が心地いい、開放感ある空間。

2.1m角のタタミスペース。家事作業、子供の昼寝、寝室など多目的に使う。

リビングからのLDK全景。キッチンが程よく隠れている。

キッチン背面収納のカウンターは、よりラフに扱ってもいいようにステンレスに。

ダイニングの多目的カウンターは持ち出し型。支えをナナメにして軽快な感じに。

キッチンから見た様子。正面の収納高さを低くして開放感を感じるように。

廊下に面した収納は空間を効率よく使うことができる。

写真だとわかりにくいが、収納は両開き戸になっている(前の写真と合わせて参照)。

玄関ホールから正面がLDへ。左は脱衣室を抜けて洗面スペースへ。右手は洋室へ。複数の動線があると広く感じる。

廊下右手は全て収納。板戸にしたため、見た目は木の板壁。

写真右側は玄関を区画するポリカ入りの引込戸。これで寒くなくなる。正面が洋室。

将来二つに分けられるように出入口も二つ。床は布団敷きしやすいタイルカーペット。

洗面スペースからキッチンへ。風通しもよい。
間口6m×奥行11.6m程で床面積約70㎡のよくあるマンション形状の物件です。北面にある窓面積がかなり小さく、多少、通風性等に難があるかも、という状況でしたが、うまく風が通る間取りとなっています。
現時点では1LDK。大きめの洋室はお子さんが小さいうちは家族みんなの寝室。将来は2室にして子供部屋に。子供が独立するまではリビング横のタタミスペースが寝室。布団となるのでWCLOを隣接させて布団もしまいやすくしています。まだ若いご夫妻の住まいなので家族数の変化と先々を見越しての間取りです。
玄関からは3つの動線があります。一つは脱衣S―洗面S―キッチン、もう一つは洋室―WCLO―タタミスペース―リビング、最後が主動線の玄関―リビング。なお主動線となる廊下には収納が面しているので廊下だけの使い方ではなく、収納スペースも兼ねているような使い方ができるため使いやすく空間も有効利用できます。また収納扉は節のない杉板としているため収納ではなくて木の板壁のようにみえます。マンションらしからぬ木の住まいの雰囲気が楽しい空間です。
タタミスペースは多目的に使う空間でもありますが、高さ1.2m程の背の低い収納棚で仕切っていることですこしだけ個室感がありつつ、開放感もあるという不思議な空間となってますね。夏の冷房は14畳(23㎡程度)クラスのエアコン1台で家全体が十分涼しいくなる快適さ。二重窓と断熱ブラインドの設置に加えて収納以外は全て引き戸として全て開放することで温度ムラを小さくしています。
70㎡という大きさでここまでの居心地の良さ、暮らしやすさを実現しつつ、楽しい空間となっていて、マンションリノベーションの可能性と魅力を感じることができる事例です。