緑区有松 S邸マンションリノベーション
2022年2月竣工
物件概要/1996年築/75㎡

中住戸型ですが、北側部分が少しへこんでいて、玄関は東面から入る物件です。

こういう条件の場合、北側の部屋は独立した個室にせざるを得ませんから、冬はかなり寒い空間になりがちです。

玄関部分を区画して南からのつながりを考慮をすることで、温度差も小さくなり、リノベーション前とは大きく環境も変わりました。

 

リビング横は子供室としています。子供室は個室的に計画する場合と開放的に計画する場合がありますが、この事例は個室的な計画。

4枚引違い戸なので、子供が小さいうちは片寄せして半開放的に使います。

面積は4畳ほどとかなりコンパクトですが、2段ベッドとすることで、机も配置できるようにしています。面積だけを聞くとびっくりするかもしれませんが、実は意外と使える空間になります。

「一般的な大きさ」で考えもなく個室を計画すると収納量が少なくなったり、リビングが狭くなったりするので、個室の大きさをちゃんと考えることが大事になりますね。

 

ユニットバスと洗面を中央寄りに配置することで、回遊動線としており、かつ南北の通風も確保してます。

クローゼットは一つの固める計画が多いのですが、今回は広めの洋室に1か所と洗面脱衣空間に1か所、子供室前の廊下面に1か所、と3つに分けて計画しています。

これは物件の状況とご要望によっても変わるところですが、収納する場所を工夫することで使いやすくもなります。

洗面脱衣室は室内干しスペースでもあるので、洗濯後の作業動線が非常にコンパクトで楽なのもいいところですね。

 

パイプスペースや柱の出っ張り部分などを板張りとしています。面積的には少ないのですが、その割には意外と木質感が出ていていいアクセントになってます。